ランデヴー
本当にこの人は……酔うと普段の5割増しくらいでめんどくさい存在になった。


「あぁ、はいはいそうですね、すみません」と投げやりに返すと、「そういう反応は俺が傷付くだろ」と嬉しそうな顔をする。


どこからどう見ても、傷付いた人間には見えない。



「ところで、坂下は彼氏とか――」


「セクハラです」


私は佐原さんの言葉を光の速さでいつも通り遮った。


何故そこまで私の恋愛事情が知りたいのか、謎だ。



「何だよ、教えてくれたっていいじゃねーかよ、けちー」


「…………」


もはや子供だ。



「大地は? 彼女と結婚は?」


「あー、まだもうちょい先ですかね」


「彼女若いもんなー」


「えぇ、まぁ……」


大地さんは少しデレた表情で頭を掻いた。
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