花は野にあるように
そんな風にオタオタとしていたら。


「んんん?
半裸のミキ、発見!
いつまでもそんなソソル姿でいると襲うぜ………って、そうか。
んー?
千代さんに抜かりはないハズだから、近くに代わりに着れそうなの置いてないか?」


ガラリと開けられた扉からリョクの声が聞こえてきてしまった。


リョクの出てくる前にちゃんと着ておきたかったのにー。


ちょっと悲しくなりながら、僕はリョクに言われた辺りの棚を見た。


「あ。
ジャージが置いてある。
じゃ、これを借りちゃうね。」


大急ぎでジャージのズボンに足を通して、上着を引っ掛けながら。


僕はお風呂場を飛び出して行った。
< 1,240 / 1,416 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop