スパルタンコード
「紗英ちゃんが推理をやるのかい」
「こんな若い人が、真実を掴んだって本当になのですか?」
「大丈夫なんですかね……」



口々に驚きやら疑問の声やらが沸き起こる。

「いえ、私がわかったわけでは……」


釈明しようとしたけど、不思議な力を感じて止めた。




でも、鋭利警部だけはネタを知っているらしかったので、少しは緊張がほぐれた。






「それではまず、暗号の解読から。


この解読のヒントになったのは、有野さんの証言です。
確か、暗永さんは、暗号の歴史に興味を持っていたんですよね?」
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