スパルタンコード
現場に着くと、すぐに部屋に通された。



現場の様子は、若い男性が仰向けに倒れていた。
死体の右手の先に、凶器とおぼしき木製の太い棒が転がっていた。




鋭利警部が説明してくれた。
「凶器には指紋がなかったんだ。」
「犯人は、かなり自信があったんですね。」
「そうみることもできる。
あと、足跡があったんだ。」
「それじゃあ、その足跡を調べれば、犯人がわかるじゃあありませんか!」
「でもねえ、今、関係者が二人、このホテルに滞在しているんだけど、その二人とも靴跡がちがうんだよ。
それじゃあ、事情聴取、行く?」
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