愛してる。



いつも、皇雅はあたしのこと見ててくれた

いつも、あたしの気持ち察してくれた。

出逢ったときは、あたしたち
犬猿の仲だったのにね?

皇雅、

あたし皇雅と出逢わなきゃよかったって
いま、そう思ってる。

そしたら
こんなに傷つけることなかったのに…





『お前、邪魔。』

入学早々岩神と谷仲で出席前後で。
あたしが摩季とあたしの席で話してると皇雅にそう言われた。

金髪にピアスをした皇雅はみんな近寄りたがらなかったけど。

あたしは日直とか一緒で

『谷仲皇雅、早くしてよ。』
そんな口ばっか利いてたら
摩季たちに心配されたけど。

皇雅も最初は態度悪かったけど
そのうち差は縮まって。


あたしにとって皇雅が落ち着く場所で。
それは2年になってクラスが離れても
変わることはなかった。

家の方面も一緒だったし
時々一緒に帰ったりもした。
っていっても帰り道にあたしが話しかけてそのまま帰っただけだけど。


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