アイムホーム
「ヒロ、俺の嫁」

「は!?」

嫁!?

嫁ってことはその赤ん坊も・・・

「初めまして、恵美香です。よろしく」

恵美香はカウンターに置いてあるエプロンを手際よくつけながら笑った。

にこっと笑ったその顔はどこかで見たことがあるような・・・

「こっちは娘の海美香」

もう一度赤ん坊のほうを見ると、カオルが手馴れた手つきで片腕に赤ん坊を抱いていた。

「今日はお姉ちゃんの代理です」

極め付けが来た。




お姉ちゃん・・・

お姉ちゃんだって。



「え?じゃあ、フミの妹?」

驚きを隠せないまま口に出すと、恵美香はフミそっくりの笑顔でもう一度微笑んだ。


なんだ・・・

なんなんだ、これ

なんで、カオルにこんな可愛い嫁さん・・・・



ショックで立ち直れなくなりそうだ、俺。
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