アイムホーム

「・・・芙未香ってこんなに泣き虫だったっけ?」

俺はその涙を唇で拭い取った。

「んっ」

その瞬間、芙未香の体が震える。

「・・・っと。なんだよ・・・こんなんでも感じるのか?」

今度は指先でぐいっと涙を拭った。

「・・・だって・・・」

芙未香は両手で顔を隠したけれど、耳まで真っ赤になっているからバレバレだ。

「・・・だって?」

俺はわざといじわるをして聞きながら、芙未香の両手を再びシーツへと押さえ込んだ。

「私も会いたかったから・・・」

視線をそらしてつぶやく芙未香は、本当に可愛くて

少し触れただけでも締め付けてくる芙未香に再び欲情してしまいそうだった。

「・・・知らなかった。芙未香がこんなに可愛いなんて」

照れている芙未香の髪をそっと撫でる。

芙未香の髪はいい匂いがして、柔らかくてとても心地いいのだ。
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