アイムホーム
「なーんだ、モテたいのかと思った」

それだけ言うとオーナーはある程度深い位置まで行くと、きれいなフォームで泳ぎ始めた。

濡れた肌を朝日が照らし、キラキラと光っている。

俺はなんだか眩しくて、まっすぐに見られないでいた。









「さ、遠慮しないでどうぞ」

なぜかよくわからないが、海からあがってきたオーナーが朝食へと招待してくれた。

テキトーにパンでもかじろうと思ってた俺は、その食卓を見て驚く。

「沖縄料理は大丈夫?」

「あー、はい」

テーブルに並んでいるのは、有名な沖縄料理から知らないものまで色とりどりだった。

「いただきます」

いつもだったらこんなにしっかりした朝食は食べないんだけど、オーナーが作った料理は

どれもうまくて、俺はいつの間にか腹いっぱいになるまで箸を動かしていた。

「なんか、食べ方、すごく綺麗」

すでに食べ終わったオーナーは、頬杖をついて俺が食べているのを眺めていた。
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