天神学園高等部の奇怪な面々ⅩⅥ
そろそろ朝のホームルームが始まる。

龍太郎達は更衣室で制服に着替えて各自教室へと向かう。

校舎の廊下を歩いていると。

「龍太郎君朝の稽古お疲れ様です「どわぁっ?」」

突然背後から首筋を撫でられつつ声をかけられ、龍太郎は声を上げる。

振り向くと、不健康そうな顔色の男子生徒が立っていた。

目元の隈が印象的。

今にも咳込んで倒れそうな病弱そうな男子だ。

天神学園高等部2年のアン・レスクレ。

彼の傍らには、蒼黒いモジャモジャした羽のない鳥?のような生物が浮遊していた。

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