天神学園高等部の奇怪な面々ⅩⅥ
棒立ちのままの龍太郎の喉元に、カリナは切っ先を突きつけた。

「『カリナ』と名乗ったのも、あんたを暗殺するという覚悟を忘れない為…『カリナ』は『りゅうこつ座』を意味する…その名の通り、あんたを骨に変えて、その亡骸を野晒しにしてやるわ…傷つき倒れていった、仲間達へのせめてもの手向けの為に!」

唇が切れ、カリナの口元から血が流れる。

震えが来るほどの怒り、憎悪、悲しみ。

こんな激烈な感情を、龍太郎はかつて向けられた事がない。

…怖かった。

そして何より。

「!?」

悲しかった。

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