天神学園高等部の奇怪な面々ⅩⅥ
龍太郎の頬を、涙が伝う。
「すまねぇ」
カリナの語った悲劇は、『この世界の』龍太郎の責任ではない。
それでも。
「すまねぇ…カリナ…俺…何て詫びたらいいか…」
「何泣いてる!」
ボロボロと涙をこぼし、カリナは叫ぶ!
「ふざけるな!何も知らないくせに…何もわかってないくせに!謝るな!分かった風な顔して泣くな!」
「…………すまん」
それでも。
龍太郎はさめざめと泣くしかない。
「すまねぇ」
カリナの語った悲劇は、『この世界の』龍太郎の責任ではない。
それでも。
「すまねぇ…カリナ…俺…何て詫びたらいいか…」
「何泣いてる!」
ボロボロと涙をこぼし、カリナは叫ぶ!
「ふざけるな!何も知らないくせに…何もわかってないくせに!謝るな!分かった風な顔して泣くな!」
「…………すまん」
それでも。
龍太郎はさめざめと泣くしかない。