天神学園高等部の奇怪な面々ⅩⅥ
どこで入手してきたのか、龍太郎と同じ空手着。

「ふぅうぅうぅ…」

龍太郎が調息をすると。

「ふー」

拓斗も見様見真似でやって見せる。

が、拓斗のはどう贔屓目に見ても、ただの深呼吸だ。

悪気がないのは分かっている。

拓斗は拓斗なりに、何とか頑張って龍太郎の修行に付き合おうとしているのだろう。

だが、拓斗のはどう見てもチビッ子空手教室レベルだった。

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