琥珀色の誘惑 ―日本編―
日本人女性にすれば大柄な舞でも、男の手に掛かれば逆らうこともできない。

ヤイーシュに片手で両手首を掴まれ、ベッドに引き摺られた。

少しでもカッコイイと思った自分が悔しい。
思えば、ミシュアル王子もそうだった。どうやら、クアルン王国は、見掛け倒しの男の産地なのかも知れない。

ベッドに仰向けに倒された瞬間、スカートの裾が捲れ上がった。


今日の舞はなんとスカートを穿いている。

誕生日直前、桃子に選んでもらったアイスシルバーのラメ入りのタイトスカート。マーメイドラインの裾がひらひらして、セクシーでキュートなのだ……スカートは。

桃子は似合うと言ってくれたが、舞には全然自信がない。

でも、ミシュアル王子に見て欲しかった。

銀色のシルクのブラウスは、優しく滑らかな肌触りで、肌にしっとり張り付いている。
仰向けになると胸の上にくっきりと小山ができ、ヤイーシュの視線は胸元や白い太腿を注視した。


< 115 / 154 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop