琥珀色の誘惑 ―日本編―
舞がエレベーターから降り、フロントの前を通る時、ひとりの女性が目に入った。
「えーっと、スイートの笹原さんに呼ばれて来たんですけど」
九号の洋服と二十三センチの靴が入りそうな、キッチリ化粧をした綺麗なお姉さんだ。おそらくは彼女が“金品を受け取り、性的快楽を奉仕する女性”。
舞はそれ以上彼女を見ることができず、走り去った。
家に帰り、部屋に戻るなりベッドに飛び込み……舞は眠れぬ夜を明かした。
ミシュアル王子は彼女の奉仕を受けたのだろうか?
今回は受けていなくても、これまで彼女のような女性の奉仕を何度も受けてきたと言っていた。そしてこれからも……。
舞を悦ばせる為、などと言う訳の判らぬ理由で続けるつもりなのだ。
そのことを考え、舞は身震いした。
とても夫婦になんてなれない、と思う。
「えーっと、スイートの笹原さんに呼ばれて来たんですけど」
九号の洋服と二十三センチの靴が入りそうな、キッチリ化粧をした綺麗なお姉さんだ。おそらくは彼女が“金品を受け取り、性的快楽を奉仕する女性”。
舞はそれ以上彼女を見ることができず、走り去った。
家に帰り、部屋に戻るなりベッドに飛び込み……舞は眠れぬ夜を明かした。
ミシュアル王子は彼女の奉仕を受けたのだろうか?
今回は受けていなくても、これまで彼女のような女性の奉仕を何度も受けてきたと言っていた。そしてこれからも……。
舞を悦ばせる為、などと言う訳の判らぬ理由で続けるつもりなのだ。
そのことを考え、舞は身震いした。
とても夫婦になんてなれない、と思う。