孤独な美少女
それから俺達は、屋上で適当に過ごしたあと、学校をサボって倉庫に行くことにした。
「んーっ!あー疲れた」
「どうした?」
倉庫の前で伸びをする俺に、恭弥が言った。
いや、別にどうもしてねえけどよ。
「ただやっと楽になったなって」
空を見上げながら言う。
今日は曇りだな―…。
そんな俺に、恭弥は小さくクスッと笑った。
笑うなよなー
「つうか、俺って…」
ふと、思ったことがある。
琥珀の奴らに知られてないよな、って。
軽く無理やりだとはいえ、これからきっと“ここ”に出入りすることになんだよな?
だったら、下の奴にも言っとかねえと「アイツ誰だよ」的なことになんじゃねーの。
そう伝えると恭弥たち(といっても恭弥はポーカーフェイス)は「あ…」と声を漏らした。
今頃気づいたのかよ。
思わずため息が出る。
「今日だ」
「は…?」
「今日アイツらに言う」
えぇぇ。マジかよ。
少しだけこの話をしたことに後悔した。
「優哉何言うのー?」
「…さあ」
何々―、聞いてくる魁斗。
適当にはぐらかす、が。
「優哉あ、俺も気になるんやけどお?」
そうだった。コイツもしつこいんだった。