ダブル☆ラブ☆ゲーム
「そんなに好きだったんだ?」



「うん・・・すごく・・・」



「そっか・・・・じゃあこの先その人以上の相手は出てこないかもね」



「前に進まなきゃとはおもってるんだけど・・・なかなか」



「誰もその人に勝てないんじゃない?」



「そんな事ないよ?」



だって真哉の心の広さと強さや



愛斗の素直さと純粋さは羨ましいと思える程素敵な魅力だもん。



本当はそう言った魅力を一つ一つ見つけ出して入り込める人を見つけなきゃいけないって分かってるんだけどね。



なかなか難しい・・・・。



「・・・いいな。俺もその人みたいに想われたいよ」



「愛斗の事好きな女の子たくさんいるじゃん」



「え?いないよ。でもなんだろう・・・ただ人に好かれるんじゃなくて、自分が好きな人に同じくらい愛されたいな。まだそれがどんな感じなのか知らないけど、きっとスゴク幸せな事なんだろうな」



「うん。自分が好きな人に愛されるって本当奇跡に近い事なんだよね」



そう言って二人はしばらく黙ったまま窓の外を見つめた。



恋愛ってそう簡単に成就しないって事が身に染みて分かる。



きっと愛斗も今の好きな子に振り向いてもらえなくて



もどかしい気持ちでいっぱいなんだろうな。



一体どんな子なんだろう・・・??



少し真剣な顔して窓の外を見ている愛斗の横顔から



小さくて青い炎が燃えているように見えた。



きっとこの先愛斗は燃え上がるような恋をするんだろうね。



私もリュウキ先輩に対してそうだったかのように



熱くて、激しくて



自分では止められないような感情が体の中をぐるぐるして



そんな強い思いが込められた恋をするんだろうね。



私は心の中で愛斗の恋が実りますようにって



小さく祈った。
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