My Little Baby【短編】
「‥みちるは、知りたいの?」
何が、とも言ってないのに、みちるの頬がピンクから真っ赤に染まっていくのがわかった。
頬の色付いたみちるの顔は、今までの無邪気な女の子なんかじゃなくて、艶めく"女"の顔。
「んっと‥‥」
冗談じゃない。
頭の中が赤く染まる。
壊れたぐちゃぐちゃの感情が体の隅々まで行き渡るのを感じた。体中の血液が静かに沸騰していく。
こんなみちるを他の男が見るなんて、その白い肌に触れるなんて、許さない。―――絶対に。
「じゃあ、俺が教えてやるよ」
「‥え‥?‥んっ」
きょとん、としたみちるに覆いかぶさり、言葉と一緒に唇で呼吸を奪った。