王子様は囚われ王女に恋をする
アリシアの部屋に少年の兵士がやってきた。

「アリシア様、もうすぐここを離れます。あとでトーマス様が迎えにこられるということです」

彼はいつも食事を運んできてくれる兵士だった。

アリシアは連れてこられてから何も口にしていなかった。

少年は持っていた皿をアリシアの前においた。

「アリシア様、出発前に召し上がってください。少しは召し上がらないと…」

心配そうなその声にアリシアは顔をあげた。

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