王子様は囚われ王女に恋をする
塔へ入り、アリシアがいる部屋の扉を開けた。

そこには案の定、アリシアを羽交い締めにし、喉元に刀をあてたトーマスが部下たちを引き連れて待っていた。

扉のそとにもいつのまにかメルディアンの兵士たちが道を塞ぐように待機していた。


「カイル王子、のこのこやってくるとは好都合だ。もう逃げ道はないぞ」


「逃げ道がないのはそっちも同じだろう?」

トーマスに答えながらも、カイルが見ているのはアリシアただ一人。

アリシアもカイルしか見ていなかった。

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