王子様は囚われ王女に恋をする
まっすぐに見つめてくるスカイブルーの瞳から
目がそらせなくなる。

「あの…」

「何?」

「そんなに見られると…どうしていいか分かりません」

「ああ、すまない」

アリシアの言葉にカイルはふっと笑った。

「昔の君を思い出していた」

カイルは懐かしそうに目を細める。

小さい頃の思い出がアリシアの胸にもよみがえる。

「初めて君を見た時、天使だと思ったんだ」

「天使…?」

「ああ」

そう言うと彼は窓の外に目を向けた。

「初めて会ったのもこんな天気のいい日だったな」

その横顔を見つめるアリシアに
カイルは小さく笑って言った。

「そんなに見られると困るんだけど?」

からかわれたことが分かり
アリシアは思わず顔が熱くなってうつむいた。

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