王子様は囚われ王女に恋をする
外出の支度をして廊下に出るとブラッドが待っていた。

「カイル様がお待ちです」

ブラッドについて、門へ続く道を歩く。

外に出ると雲ひとつない青空だ。

門のそばには馬車が止まっていて
そばにカイルが立っていた。

白いシャツに黒いズボンとブーツをはき
肩から濃紺のマントをかけている。

城外に出るため、地味な服装をしているのが分かる。

それでもその髪の色と容姿のせいで
十分に目立っていた。

アリシアの視線に気づいたのか、カイルが顔を向けた。

「やあ、アリシア」

アリシアはとりあえずお礼を言うことにした。

「今日はお誘いありがとうございます」

「僕も出かけたい気分だったんだ。
では出発しよう」

彼女が馬車に乗ろうとした時
カイルが自然に手を差し出した。

「さあ」

戸惑いながら、その手を借りて馬車に乗り込む。

イライザとブラッドが従者用の馬車に乗ったため
アリシアとカイルは2人きりになった。

何を話していいか分からず、窓の外を見つめていたアリシアは
視線を感じて振り返り、カイルの瞳とぶつかった
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