王子様は囚われ王女に恋をする
叫び声はアリシアの耳にも届いた。

「あの声は…」

聞き覚えのある声に全身が凍りつく。

「アリシア様、部屋から出ないようにとのカイル様のご命令です」

寝室から飛び出したアリシアを見て、イライザが止めに入る。

「メルディアンの刺客なら私が止めなくては!」

イライザの手を振りほどき、声のした方へ走る。

騒然とした城の中でアリシアを気にとめる者はいない。

(間に合って!)

アリシアは心の中で祈った。
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