王子様は囚われ王女に恋をする
アリシアは胸のつかえがようやくすべてを無くなった気がした。

優しく包んでくれるカイルの手を握り返すと、アリシアは泣きながらも微笑んだ。

心からの微笑みにカイルは思わず手を伸ばしてその細い体を抱き寄せる。

「これからもそばにいてほしい」

ずっと思い続けた相手からの言葉に胸が熱くなる。

「はい」

その胸に頬を寄せ、アリシアは小さく、でもしっかりとうなずいた。

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