王子様は囚われ王女に恋をする
その後、二人はこれまでのことを語り合った。

もちろん反逆の首謀者が誰だったのかも。

その名前を聞いて、アリシアは大きな衝撃を受けた。

「叔父様が…?どうして…」

さっきまでの幸せな気持ちが、一気にしぼんでいく。

疑いの気持ちなどもったことがない相手に裏切られる絶望をこのときアリシアは初めて知った。

「あの日、脱出用のボートがなかったとイライザから聞いて分かったんだ。伯爵は君だけは自分の手元に残すつもりだったんだ」

「なぜ…?」
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