失恋ショコラ【短】
「お前さぁ、泣いたりしない訳?」


「……泣いたら、原稿を書いてくれるんですか?」


ため息混じりに訊き返すと、篠原から返って来たのはあたしの物よりも深いため息…。


「そうじゃなくて、振られたんだろ?」


「……勝手に決め付けないで下さい」


「でも、事実だろ」


あくまであたしの方が振られたと言い切る篠原は、千里眼でも持っているのだろうか…。


そんな事を考えながら適当な言い訳を探していると、彼はどこか呆れたようにため息をついてから続けた。


「お前、本当にそいつの事好きだったのかよ?1年半も付き合ってたんだろ?」


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