失恋ショコラ【短】
「だっ、誰のせいだと思ってるんですか!?」


胸の奥に抱いた戸惑いを誤魔化す為に精一杯叫べば、篠原が意味深な笑みを見せた。


「いつも眉間にシワ寄せてる事?それとも……」


クッと笑った彼が、あたしの耳元に唇を寄せる。


「今、エロイ顔してる事?」


耳を掠めた低い声と吐息に体がビクリと跳ね上がると、篠原がまた喉の奥で笑った。


おかしい……


こんなの、おかしい……


心底、そう思う。


それなのに…


「……俺は好きだけどな、今の雛子(ヒナコ)」


名前を呼ばれて、不本意にもドキドキしてしまう。


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