男装少女はアイドル①【完】


たくさんのライトとたくさんのファンの


歓声を聞きながら。



「「拓哉君~!」」


「モテモテやな。」


「女に人気があっても…。」


「クスッ…そうだね。」


「…ほら、拓哉こっち。」


「はい拓哉、笑顔!」



練習した立ち位置について、


あたしはつい頬を緩めた。



一緒に出た小さな小さな雫は


《……~♪~♪~♪》


音楽に消えた。




*fin

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