普通の人間でした。

赤い鳥








それは、真夜中。
爆発音と共に訪れた。


突然地下の扉が勢いよく開き、門番をぶっ飛ばす。
眠りかけていた私はすっかり目覚め、それを見た。

「え…」

目の前には、赤。
人間だけど、少し違うと感じる。


『やっと見つけた』

その赤は私を見つけ、そう、低く呟いたのだ。




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