普通の人間でした。

朝、檻のなか






「…あのー」

『煩い!』

兵隊のような格好をした、恐らく門番の人にガンッと檻を叩かれた。
狭い地下に何度もこだまする嫌な音。


「…」

ここ、どこ?


目が覚め、ベッドから下りたとき。
突然足を踏み外したかのように下へ落ち、何故か変な人たちに捕らえられ、今に至る。

あの、私、学校行かなきゃいけないんですけど…




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