主婦だって恋をする

数日後の夕方、夫からある場所に呼び出された。

指定された場所は、夫の勤め先近くの小さなイタリアンレストラン。


まだ働いている頃に仲の良かった同僚の牧野祥子が、婚約したらしい。

その婚約者を私にも紹介したいという。



「成美ー、こっちこっち!」



店内で私を呼んだのは、祥子。
相変わらず、明るくて華やかで、とびきり美人だった。



「久しぶりね、祥子」



テーブルには夫と祥子、そして祥子の隣には、気さくそうな笑みを浮かべた男性が座っていた。



「成美たちの結婚式以来だもんね」


「そんなに会ってなかったかぁ」



夫の隣の席に腰を下ろすと、祥子がはにかみながら隣の男性を紹介した。


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