主婦だって恋をする

「その言葉、嫌いなんだけど……」


「私も好きじゃないけど仕方ないよ。世間では悪いことらしいから……私はもう慣れたよ?」



屈託なく笑った涌井さん。

意外とはっきりした物言いをするんだな。もっとこう、物静かな感じかと……



「それで、何?旦那さんに申し訳ないと思って罪悪感に襲われてるとか?」


「まさか。隙を作った旦那の自業自得だろ?」


「……!同じ意見の人に初めて会った」



すっかり意気投合した俺たちは、授業の始まる時間になっても
構わず、自分たちの恋愛について語り合った。


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