ほんの少しの勇気があれば


2月14日


大沢くんを好きになって、三度目のバレンタインデー


今年こそ、自分の気持ちを伝えます。



もう、逃げたりしない

後悔したくないから





放課後

部活後、制服に着替えた私は体育館へと急いだ。



大沢くんは、部活が終わっても1人残ってシュート練習をする人だから。


あの頃と何も変わらず、一生懸命で誰よりも努力している人だから。






“ボンッ、ボンッ…”


静かな体育館に大沢くんがドリブルしている音だけが聞こえる。



そっと体育館の扉を開けると、あの頃と同じように1人黙々とシュート練習をしている大沢くんの姿があった。




あの頃好きになった大沢くんが、ここにいた。





“カツンッ!ボンッボンッ……”



シュートしたボールがリングに当たり、ボールは跳ね返り、コロコロと体育館の入り口にいる私の方に向かって転がってきた。



ボールを追った大沢くんと目が合った。
< 21 / 27 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop