遠い存在
「紗枝ー、早くしろ。行くぞー。」
ドア近くにもう優斗と大地と怜香が立っていた。
『ごめん。ちょっと仕度するの遅くなっちゃった。』
あたしが謝ると
「相変わらずのろまだな。」
と、案の定大地が文句を言ってきたので背中を思い切り叩いてやると
バシィッ!!
と凄い音がして大地の叫び声が響いたのであたしの心はすっきりした。(笑)
「相変わらずだこと。あっ、そういえばあたしのアイスも橘が払ってくれるんだよね?(笑)」
と、妖しい笑みを浮かべる怜香にあははと苦笑いをすることしかできない大地だった。