遠い存在
4人で喋りながら行く道を歩いて行った。
4人で喋ると言ってもあたしの隣には大地、その後ろに怜香と優斗がいる。
自分から優斗の隣に行くという大胆な行動をとれる訳もなく…
気付いたらもうアイス屋の前。
「おい。何にするか決めてんのか?」
不意に大地に言われ、
何にするかきめていなかった紗枝は悩んでいた。
『ん〜…抹茶もいいなあ。でもオレオも捨て難いし、ストロベリーも食べたいなあ…。……うーん。』
一人でアイスとにらめっこをしている紗枝に大地がまた文句を言ってきた。