愛しき・愛しき人[誤字修正]
私がカフェにつくと、立ち上がって私を見つめる女性がいる…

あんなに若く見えるのは一之瀬のお嬢様だからなのだろうか?

そんなくだらない考えが頭の中をよぎったけど・・・すぐに追い払った。


『お待たせしてすいません。』

「いいえ。待っていませんよ、それにお仕事があったでしょうに…わがままを言いまして、すいません。」


私は、何をはなしていいのだろうと思い…言葉を発することができなかった。


そんな時口を開いたのは、お母様の方だった…


「ねえ…加奈さん。違ったらごめんなさいね。
 もしかして、今会社でつらい思いしていませんか?」

突然だった。それも図星…どうして分かったのだろうか?


「あのね…私もそうだったの。あの会社で働いていたから・・・
 そして、当時課長だった主人を好きになって…
 まあ…ただの課長だと思っていたら、社長の息子だったて知ってびっくり したわ…フフフ
 私は、社長の息子を好きになったのじゃなくて、仕事の鬼の課長を好きになったのよ…

 まあ…それなのに、女性社員からはいろいろなことを言われたりされたりしたのよ。」


『お母様もそんなことがあったんですか?
 でも…お母様は一之瀬グループのお嬢様ですから、そんなことは…』

「そのことは、一之瀬のことは知られてないかったから・・・ただのOLよ」


『そうでしたか…』


「あのね…うちの主人と和哉はとっても似ているのよ。顔だけじゃなくて、考えた方というか…いろいろと。
 だから、伝えた方がよいと思って今日きてもらったのよ。

 会社のこと…和哉に言ってないでしょ。多分…迷惑になるだろうからとか考えちゃって…」


またもや図星だった…
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