大宮海の、不思議な夏の恋物語


時々聞こえる不気味な鳥の声。

夏だというのに吹く風は冷たい。

こんなに木があるというのに

蝉は一匹もいない。

いつもはうるさいと思う蝉の声までが
今は愛おしい。


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