恋愛同盟
今は病室。




急に大翔に声をかけられた。




「なあ遥斗。ちょっといいか?」




「あぁ…」




俺は大翔に連れられて病院の休憩室に入った。




すると大翔が急に話し出した。




「なあ…遥斗。
お前は美音のことどう思ってんの?」




「…はっ?
どうって…」




「俺は…
俺は美音が好きだ。
アイツにはずっと笑っててほしい。
今日美音が病院に運ばれて手術してるとき思った。」



―ズキッ…




…は?ズキッってなんだよ。
俺関係ね−じゃん。




「俺は本気だ。
お前はどうなの?」




大翔の目は真剣だった。
いつもの大翔じゃない…
だから俺も答えた。




「よくわかんねぇ。
ただアイツには死んでほしくないって思っただけ。」
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