ランデヴー II
「なぁ、今村さんどうした?」
「さぁ……」
「え、何々? 今村さんって、ゆかりの隣の席の内気ちゃん?」
いつもの居酒屋でいつもの3人で、新年会をしている時だった。
賢治が紗英ちゃんについて、若干眉をひそめながら聞いてきたのだ。
会社が始まってからの数日、とにかく忙しかった私は賢治とはろくに会えていなかった。
先月の締めで工場から請求ミスがあったことが発覚し、その処理と月初の忙しさが相まって残業続きだったのだ。
簡単なメールのやり取りしかできない私は、誰にも紗英ちゃんのことを話せずにいた。
「そう。何かね、すごくイメチェンをしてきたんだよね……」
「あぁ……。イメチェンっていうか……あれ、まんまゆかりだろ」
「え? どういうこと?」
私と賢治の話に、みっちーが首を傾げて身を乗り出す。