ランデヴー II
そんな乱された心をどうすることもできずに、掲示板を呆然と眺めている時だった。



「え! うそ!」


と、まるで悲鳴にも似た声が隣の席から聞こえてきた。


ぼんやりと顔を向けると、紗英ちゃんが顔を真っ赤に染めて固まっている。


口元に手を当てて目を見開く様は、とても驚いている様子だ。



視線を辿ると私と全く同じ画面を見ていて、何故か私以上に驚いているように見えた。


そんな紗英ちゃんがものすごい勢いで私の方を向くと、興奮したように口を開く。



「ゆかりちゃん! 知ってた!?」


「え、人事異動のこと? ……今初めて知ったけど」


「そうだよね、私も初めて知ったの!」


紗英ちゃんはそんな全く実のない会話をすると、再びモニターにかじりついた。


誰か知り合いでも含まれていたのだろうか……。



とにかく私は紗英ちゃんのようなテンションになれるはずもなく、むしろ深い溜息を吐いた。
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