ランデヴー II





毎週水曜日の午後からは、会議室の1番広い部屋を陣取って大きなミーティングが行われる。


製品生産の進捗を照らし合わせる報告会のようなものだ。


参加するのは私達の課と販売戦略部1課と2課、そして設計部や品質管理部など関わりのある部署からの担当者だ。



今週からは、新しい担当者も同じ席に着いていた。


よって広いテーブルの斜め向かいには、涼しい顔をした倉橋君が座っている。


私はなるべくそこから意識を逸らした。


関わらないようにすれば、気持ちが乱されることもない。


進行役の榊原さんの声に耳を傾けながら、黙々と資料をチェックしていく。



「野本。これ印刷会社新しい所だけど、大丈夫?」


「はい。契約も終わってますし、マスター登録済みです」


「そ、了解。他に何か確認等ある人? ……ない? では終了します。各自回答の出なかったものは、メールでまとめて今日中に送信しておいて下さい」


榊原さんのこの言葉で解散になると、ざわざわとみんなが手元の資料をまとめて席を立ち始めた。
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