ランデヴー II
「坂下。これさぁ、進行かぶってるけど大丈夫?」
「あ、はい。一応こっちは前回と同じですし――」
そう大地さんに話しかけられ、席を立ちながら出口に向かおうとしている時だった。
「倉橋さん!」
聞き覚えのある声に、私は反射的に顔を向けた。
そこには私の隣に座っていたはずの紗英ちゃんが倉橋君に駈け寄り、声をかける姿があった。
微かに頬を紅潮させる紗英ちゃんと、一瞬驚いたようにその姿を見る倉橋君。
その後は周りのガヤガヤという声にかき消されて良く聞こえなかったが、2人は親しげに言葉を交わしている。
その姿に少なからず驚いた私は、思わず大地さんに聞いてしまった。
「今村さんって……倉橋君と面識あったんでしたっけ?」
紗英ちゃんは倉橋君の後任ではあるが、実は時期はかぶっていない。
倉橋君が抜けた穴は、補充されないまましばらく放置されていた。
それを佐原さんに抗議し続けた結果、やっと異動してきたのが紗英ちゃんだったのだ。
だから紗英ちゃんへの仕事は私が1から指導したし、倉橋君とも面識はないと思っていたのだが……。
「あ、はい。一応こっちは前回と同じですし――」
そう大地さんに話しかけられ、席を立ちながら出口に向かおうとしている時だった。
「倉橋さん!」
聞き覚えのある声に、私は反射的に顔を向けた。
そこには私の隣に座っていたはずの紗英ちゃんが倉橋君に駈け寄り、声をかける姿があった。
微かに頬を紅潮させる紗英ちゃんと、一瞬驚いたようにその姿を見る倉橋君。
その後は周りのガヤガヤという声にかき消されて良く聞こえなかったが、2人は親しげに言葉を交わしている。
その姿に少なからず驚いた私は、思わず大地さんに聞いてしまった。
「今村さんって……倉橋君と面識あったんでしたっけ?」
紗英ちゃんは倉橋君の後任ではあるが、実は時期はかぶっていない。
倉橋君が抜けた穴は、補充されないまましばらく放置されていた。
それを佐原さんに抗議し続けた結果、やっと異動してきたのが紗英ちゃんだったのだ。
だから紗英ちゃんへの仕事は私が1から指導したし、倉橋君とも面識はないと思っていたのだが……。