ランデヴー II
別に榊原さんを庇う訳ではないが、彼から仕事を引き継いでいるのなら多少の雑談は仕方がない。
それも仕事の一部だと思えば、大した苦にはならないはずだ。
それに今までは紗英ちゃんに対して遠慮がちだった榊原さんが、紗英ちゃんが変わったことによって歩み寄り始めたことを、少なからず良いことだと思っていたのに……。
だいたい、紗英ちゃんにそんなことを言われたくないと思ってしまう。
彼女だって仕事中私に対して、かなりどうでもいい話を振ってくるではないか。
そんな理由もあるが、恐らく……相手が紗英ちゃんだから余計にイラッとするのかもしれない。
私だって他の親しい人だったら、「確かにそういう所、あるかもね」と同調していたに違いない。
「それにさぁ、奥さんの写真とか見せられたりとかしてもね。綺麗な人ですねーって言ったけど……実際そうでもないし」
そう更に辛辣な言葉を続ける紗英ちゃんに耐えられなくなった私は、小さく溜息を吐いて口を開いた。
「ねぇ紗英ちゃん。榊原さん、そんなに悪い人じゃないよ? 時々は雑談付き合ってあげなよ」
できるだけやんわりと言ったつもりだった。
でも紗英ちゃんは私の同意が得られないのが不満なのか、眉をしかめる。
それも仕事の一部だと思えば、大した苦にはならないはずだ。
それに今までは紗英ちゃんに対して遠慮がちだった榊原さんが、紗英ちゃんが変わったことによって歩み寄り始めたことを、少なからず良いことだと思っていたのに……。
だいたい、紗英ちゃんにそんなことを言われたくないと思ってしまう。
彼女だって仕事中私に対して、かなりどうでもいい話を振ってくるではないか。
そんな理由もあるが、恐らく……相手が紗英ちゃんだから余計にイラッとするのかもしれない。
私だって他の親しい人だったら、「確かにそういう所、あるかもね」と同調していたに違いない。
「それにさぁ、奥さんの写真とか見せられたりとかしてもね。綺麗な人ですねーって言ったけど……実際そうでもないし」
そう更に辛辣な言葉を続ける紗英ちゃんに耐えられなくなった私は、小さく溜息を吐いて口を開いた。
「ねぇ紗英ちゃん。榊原さん、そんなに悪い人じゃないよ? 時々は雑談付き合ってあげなよ」
できるだけやんわりと言ったつもりだった。
でも紗英ちゃんは私の同意が得られないのが不満なのか、眉をしかめる。