ランデヴー II
「いえ、さっき今村さん、『私の好きな人に手を出すな』って言ってたじゃないですか? それって倉橋さんのことじゃないかなって」
「……どうしてそう思うの?」
内心冷や汗が吹き出る思いだったが、私は平静を装う。
紗英ちゃんは私に、倉橋君への気持ちは『内緒だよ?』と言った。
だから私の口から言うことはできないが……どうやらバレているらしい。
「どうして、って……多分販売戦略部の中では有名な話だと思いますけど」
「そうなの?」
「はい。販売戦略部に同じ派遣会社の人がいるんですけど、その子に聞いたんです。今村さんがしょっちゅう倉橋さんの席の周りうろついてるって」
「そうなんだ……」
その話は以前同期から聞かされた話と同じで、私はなるほどと納得した。
紗英ちゃんはそうやって自らの行動で、自分の気持ちを周囲に知らしめていた訳だ。
もしかしたら……周囲にも倉橋君にも気付いて欲しいのかもしれない。
内緒だと言う割に紗英ちゃんの行動は、そう思わせる程に軽率だと感じた。
「……どうしてそう思うの?」
内心冷や汗が吹き出る思いだったが、私は平静を装う。
紗英ちゃんは私に、倉橋君への気持ちは『内緒だよ?』と言った。
だから私の口から言うことはできないが……どうやらバレているらしい。
「どうして、って……多分販売戦略部の中では有名な話だと思いますけど」
「そうなの?」
「はい。販売戦略部に同じ派遣会社の人がいるんですけど、その子に聞いたんです。今村さんがしょっちゅう倉橋さんの席の周りうろついてるって」
「そうなんだ……」
その話は以前同期から聞かされた話と同じで、私はなるほどと納得した。
紗英ちゃんはそうやって自らの行動で、自分の気持ちを周囲に知らしめていた訳だ。
もしかしたら……周囲にも倉橋君にも気付いて欲しいのかもしれない。
内緒だと言う割に紗英ちゃんの行動は、そう思わせる程に軽率だと感じた。