ランデヴー II





お店は予想以上に繁盛していたが、あまり早い時間ではなかったので帰る人と入れ替わりにすんなり入ることが出来た。


店内はこういう店には珍しく明るい照明と木製の家具で統一されており、ナチュラルでcafeのような感じだった。


所々にイタリアンカラーが使われていて、パスタの入った瓶やワインボトルなどがディスプレイされている。



ワインを飲もうと言うモリケンの提案に頷き、グラスワインを頼むことにした。


最近白が好きな私と、そもそも赤が好きなモリケンと。


紅白の色がテーブルに並ぶ。



生パスタを使った料理は本当に美味しく、中庭の見える隠れ家的な雰囲気も手伝って、私はこのお店がとても気に入った。



「ねぇ、今度またみっちーも連れて一緒に来ようよ。絶対みっちーも気に入ると思う!」


興奮気味に話す私に、モリケンは「そうだな」と苦笑いしながら相づちを打つ。



美味しい食事を食べ、雑談を交わし、楽しい時間のはずなのに。


今日のモリケンは何だか変だ。



そう感じた理由を考えてみると、口数が少ないからだと思い当たる。


若干上の空気味というか……口調に心がこもっていない気がした。
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