ランデヴー II
「モリケン、何かあった……?」


少し心配になった私は、遠慮気味に聞いてみる。



もしかして仕事で辛いことでもあったのではないか。


モリケンは普段そんなに愚痴る方ではない。


だからあまり触れない方がいいのかな、と思いつつもやはり気になってしまう。



でも私だけを誘ったのは、同じ部署だから私にもわかる悩みを打ち明けたかったのかもしれない。


モリケンの真意を測りかね、私は食事の手を止めて若干上目遣いにその顔を見つめた。


するとモリケンは、居心地悪そうに視線を泳がせる。



「いや……あの、さ」


「何? 困ったことがあるなら何でも言って? 私でも力になれることがあるかもしれないし……」


「いや、そうじゃなくて……」


いつになく歯切れの悪いモリケンに、私は小さく首を傾げた。



どちらかというと男らしくてさっぱりとした性格のはずなのに、今日のモリケンはやっぱり変だ。
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