ランデヴー II
「うん、実は……。別れたの」


私は少しの苦笑いと共に、そう告げた。



紗英ちゃんに隠すつもりは、全くなかった。


いや、それよりもむしろ話さなければならないと思っていた。


賢治のこと、そして……倉橋君とのことも。



だが、紗英ちゃんは私の言葉を聞き、何故か一気に泣きそうな顔になった。


そして、言うのだ。



「ごめん……。ごめんね、私のせい、だよね……」


俯き鼻を赤くしてそう呟く紗英ちゃんを、私は慌てて止める。



「待って紗英ちゃん、そうじゃない、そうじゃないの! 紗英ちゃんは悪くないの、全部私が……私のせいだから」


「え……でも……。私が守山さんに余計なこと言ったから……」


紗英ちゃんはそう言って更に言葉を詰まらせながら、私のことを上目遣いに見た。



確かに。


紗英ちゃんが賢治に吹き込んだあのデマは、私と賢治が別れる1つの要因にはなったかもしれない。
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