ランデヴー II
でもそれはほんのきっかけに過ぎない。
そもそも賢治に本当の気持ちを隠しながら付き合い続けていた、私が全て悪いのだ。
紗英ちゃんが投げたデマという小石は、ある意味それを罪だと認識させてくれるいいきっかけでもあったと、今では思っている。
「紗英ちゃん、ごめんね。そんな風に思わせちゃってごめん。私……私ね、本当は……」
潤んだ瞳でじっと私を見つめる紗英ちゃんを前に、だんだんと声が小さくなってしまう。
でも、きちんと言わなければならない。
ずっと吐き続けてきた嘘を、紗英ちゃんには話さなければ駄目なんだ。
「本当は私、倉橋君のことが好きなの。ずっと嘘吐いてて、ごめん。本当に、ごめんなさい……」
私は精一杯の気持ちを込めて頭を下げた。
紗英ちゃんが倉橋君のことを好きだと、恥ずかしそうに言った時。
倉橋君の彼女になりたいと、楽しそうに言った時。
その時私は倉橋君のことがまだ好きなんだと、気付かされた。
それなのに私は紗英ちゃんには何も言わずに、ずっと曖昧な態度をとり続けていたのだ。
そもそも賢治に本当の気持ちを隠しながら付き合い続けていた、私が全て悪いのだ。
紗英ちゃんが投げたデマという小石は、ある意味それを罪だと認識させてくれるいいきっかけでもあったと、今では思っている。
「紗英ちゃん、ごめんね。そんな風に思わせちゃってごめん。私……私ね、本当は……」
潤んだ瞳でじっと私を見つめる紗英ちゃんを前に、だんだんと声が小さくなってしまう。
でも、きちんと言わなければならない。
ずっと吐き続けてきた嘘を、紗英ちゃんには話さなければ駄目なんだ。
「本当は私、倉橋君のことが好きなの。ずっと嘘吐いてて、ごめん。本当に、ごめんなさい……」
私は精一杯の気持ちを込めて頭を下げた。
紗英ちゃんが倉橋君のことを好きだと、恥ずかしそうに言った時。
倉橋君の彼女になりたいと、楽しそうに言った時。
その時私は倉橋君のことがまだ好きなんだと、気付かされた。
それなのに私は紗英ちゃんには何も言わずに、ずっと曖昧な態度をとり続けていたのだ。