ランデヴー II
「うぅん、謝らないで。私ゆかりちゃんと出会えたことで、変わることができた。それに……倉橋君を好きになって、楽しいこともいっぱいあったよ?」


そう言ってニッコリと笑って見せる紗英ちゃんは、確かに初めて会った頃からは考えられない程に変わった。


外見も中身も、いい方向へと。



仕事も今は熱心に頑張っているし、女性としても可愛く魅力的だ。


きっと今の紗英ちゃんだったら、すぐに素敵な恋人ができるだろう。



そんなことを考えていると、不意に目の前の紗英ちゃんが少し考え込むようにして小さくと息を吐いた。



「私、ね。子供の頃から引っ越しが多くて……友達なんて全然いなかったんだ」


両肘をテーブルについて顎を乗せ、少し思い詰めたような表情の彼女は、何だか寂しそうに見える。


いつになく哀愁漂うその姿に、私は一瞬ドキッとした。



「大学生になってやっと住む所は落ち着いたんだけど……友達の作り方なんかわかんなくて。……憧れてたの。仲のいい親友という形に。でも、形だけこだわっても中身が伴ってないと駄目だよね」


それを聞き、私は妙に納得できたような気がした。
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