ランデヴー II
「で? 大丈夫だったの?」
「あぁ、まぁ……。ウザいから大半スルーで、後は謝って済ませた。天候不良の配送遅延をいつまでも責められてもなぁ……」
「そっか、お疲れ」
ふぅ……と溜息と共に煙を吐き出すモリケンに、労いの言葉をかける。
モリケンとは同期だが、特に親しくしていた訳ではない。
だが陽介が異動して空いたポジションにモリケンが入ることになり、それから何となく仲良くなっていった。
彼は元々営業部だったから、営業の人達からしてみれば色々と頼みやすい立場にいるのだと思う。
倉庫や工場の人達との間で板挟みになる様は、見ていて少し可哀相になることがあった。
「じゃ、まぁお疲れってことで。乾杯ー!」
新しい飲み物がテーブルに揃うと、みっちーがジョッキを上に掲げた。
音を立てて合わせたビールをグビグビと煽るように口に含んだモリケンは、「あーうまい……」と幸せそうな顔をする。
疲れた後の冷えたビールは、格別だろう。
「あぁ、まぁ……。ウザいから大半スルーで、後は謝って済ませた。天候不良の配送遅延をいつまでも責められてもなぁ……」
「そっか、お疲れ」
ふぅ……と溜息と共に煙を吐き出すモリケンに、労いの言葉をかける。
モリケンとは同期だが、特に親しくしていた訳ではない。
だが陽介が異動して空いたポジションにモリケンが入ることになり、それから何となく仲良くなっていった。
彼は元々営業部だったから、営業の人達からしてみれば色々と頼みやすい立場にいるのだと思う。
倉庫や工場の人達との間で板挟みになる様は、見ていて少し可哀相になることがあった。
「じゃ、まぁお疲れってことで。乾杯ー!」
新しい飲み物がテーブルに揃うと、みっちーがジョッキを上に掲げた。
音を立てて合わせたビールをグビグビと煽るように口に含んだモリケンは、「あーうまい……」と幸せそうな顔をする。
疲れた後の冷えたビールは、格別だろう。