俺と馬鹿と新婚生活?!

大人しくなった彼女は、近くのソファーに座った

だから、俺もテーブルを挟んだ向かいのソファーに座る


「えーっと…とりあえず、はじめまして。俺は高城颯太。颯太って呼んで。俺も君のこと呼び捨てにするし」

「…やだ」


は?
今、拒否された?
何に対して?


「"綾香"って呼ばれるより、"綾"って呼ばれたい」


なんかこだわりでもあるのか?
まぁ、いいけど…


「うん、わかった。じゃ、綾。なんで、家の前に倒れてたの?」

「えっとね…私、言われた通りに10時にココに着いたの」


え…?
まじで?


「ピンポンしたんだけど出なくて、留守だと思って待ってたの」


待ってたって…
まさか、玄関の前で3時間も?


「そしたら、だんだん眠くなってきて…気づいたらドアに寄りかかって寝てたみたいで」


あれ?
コレ、まさか俺が悪い?

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